日和見感染症
感染に対する抵抗力の落ちた人が、健康時には感染しないような微生物におかされて発症する症候群です。健康な人であればまず病気にならないもの、または病原力が極めて微弱な微生物を日和見菌といい、ウイルスではサイトメガロウイルスなどのヘルペス群ウイルス、細菌では緑膿菌とその類似菌、レイ菌、表皮ブドウ球菌、リステリア、ノカルジア、真菌ではカンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、原虫ではニューモシスチス・カリニ、トキソプラズマなどが代表的なもの。日和見感染は白血病や悪性リンパ腫、肝硬変、糖尿病、ネフローゼ症候群、がん、膠原病などで起こりやすく、エイズにおけるカリニ肺炎や真菌症などは典型的な日和見感染例です。