抗躁薬
抗躁薬→気分安定薬 躁鬱病(そううつびょう)の躁状態は感情が高揚し、多弁、多動、過度に朗らかになり誇大妄想を伴ったりしますが、抗躁薬はそれを和らげる作用があり、双極性感情障害(そうきょくせいかんじょうしょうがい)、躁うつ病、双極性うつ病の予防効果もあるため、気分安定薬と呼ばれることが多いようです。代表的薬剤に「炭酸リチウム」があります。投与後7日?10日を経て効果が現れます。飲み始めて直ぐの頃、吐き気や胃の不快感、指のしびれなどの副作用が見られますが、次第にこれらの症状は治まります。しかし、効果が出る血液濃度と中毒を生じる血液濃度が近いため中毒の恐れがあり、そのため患者の血液濃度を測りながら医師が投与量を決めます。