悪性腫瘍疼痛管理
痛みによって日常生活の活動範囲が狭くなることなく、普段の生活行動ではほとんど痛みを感じない程度のペインコントロール(疼痛管理)を図ることを看護目標にしています。疼痛管理には薬剤の効果的な使用が重要で、世界保健機構(WHO)は1996年に新しい鎮痛薬と鎮痛薬の詳細な選択方法と麻薬の規制ガイドを提唱し、除痛目的の基本薬として、非オピオイド性鎮痛薬、弱オピオイド性鎮痛薬、強オピオイド性鎮痛薬、オピオイド拮抗薬、坑うつ薬、坑けいれん薬、コルチコステロイドを挙げています。また様々不安やうつ状態、怒りが疼痛に影響するといわれているため、これらの軽減のために心理療法やカウンセリング、行動療法、リラクゼーションの実施や、日常生活と環境を整えることも有効だとされています。・