悪寒戦慄
悪寒(おかん)により急にがたがた震え出して、そのあと発熱がみられる状態を言います。原因の多くは急性の感染症で、例えばインフルエンザ、急性扁桃炎、肺炎、腎盂炎、 胆嚢炎、髄膜炎、敗血症など、各種の臓器の感染症で起こる場合がほとんどで す。発熱は一般に38度以上の高熱で、ぞくぞくとした身体のふるえがありますが、「けいれん」や「ひきつけ」とは違い、意識がはっきりしています。家庭での対処法は、暖かくして静かに休ませ、ふるえがおさまったら氷枕などで首を冷やします。汗をかく場合は身体を拭き、多めに水分を与えましょう。もし意識がはっきりしない場合、激しい頭痛がある場合、 血圧が低く脈が触れにくい場合(ショック)、強い呼吸障害がある場合、出血症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。