性役割行動
男女の生まれつきの生物学的性ではなく、社会の期待に沿って、後天的に形成される性格特性や態度、行動様式などの心理学的性差のことを性役割と呼びますが、この性役割のイメージに従った行動を性役割行動といいます。性役割行動は、誕生直後から、社会に共通する性役割期待に基づいた両親からのしつけによって形成され、小学校の中学年頃には定着し、中学2年生くらいまで安定していると言われています。その後、これまでの性役割観や性役割行動を問い直す時期である青年期に、生物学的性の事実と自己の心理学的性を改めて認識することで、性役割行動は確実なものとなっていきます。