急性白血病
白血病細胞とよばれる血液の腫瘍細胞が血液や骨髄の中で増殖して、血液を作る骨髄の能力が弱まるために、赤血球、白血球、血小板が減少します。このような状態を白血病といい、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に大きく分けられます。発病すると、息切れ、動悸、発熱、歯肉の出血、鼻血、打撲部位に青あざができるやすい、リンパ節や脾臓の腫れなどの症状が出ます。診断には、血液検査と骨髄検査(骨髄液を取り、白血病細胞の有無を調べる)が確実です。抗白血病剤、副腎皮質ホルモン剤の内服や注射、輸血や止血剤の投与などの治療を行います。治療をせずに放置すれば、数ヶ月で死に至ります。近年の化学療法の発達により、子どもの急性白血病の生存率は向上していますが、大人のほうはさほどではありません。また、治療の一環として骨髄移植を行う医療機関も増えています。