役割喪失
年をとってくると、定年退職や子どもの自立、配偶者や親しい友人との死別などが原因で、高齢者は極めて大きな喪失感を感じ、社会に対する貢献や満足度が低下してきます。こうした対人関係の変化から「自分はもう、社会に必要とされない存在なのか」「経済的に不安だ」などと悲観したり、自信をなくしたりしてしまうことを役割喪失といいます。高齢者が生きがいを持ち、楽しく喜びに満ちた社会生活を営むためには、ソーシャルサポート(介護をするための組織や人材、経済的基盤など)を充実させること、そして人と常に社会的な関わりを持つことが大変重要です。