形見分け
故人の思い出の品や、まだ使用できる物を、親族や親友などのごく親しい人に分配すること。遺言による指示や、特に希望がない限りは、目上の人や親戚などは含まれません。故人の分身としての物を通じて、故人を偲ぶと同時にこの世での接点を持ち続けること、日常生活に生かすことは供養のひとつになります。贈る際は、正式な包装や水引などは必要ありません。ちり除けの意味で包む場合は、奉書紙や半紙などで巻いた簡素な状態で贈ります。形見分けの時期には特に決まりがなく、忌明けに合わせて三十五日か四十九日の法要後に行われます。故人の愛用した着物や帯などを利用して、数珠入れなどにリフォームするという形見分けの方法もあります。