平熱
体温は一日の中でも変動しますが、人間は平熱が一定な恒温動物で、汗をかいたり血管を拡張させたりして、自動的に体温調節をしています。夏場は、屋内外の過激な温度変化やストレスでこの調節機能に異常が起こります。これが、「夏に冷え体質をつくる」といわれる所以です。人間は、平熱が36.5度前後で代謝が活発にできるようにセットされて生まれてきます。ですから、平熱が34度、35度台では体液血液の循環・老廃物や毒物の排泄などの代謝が活発に行われず免疫力も低下して、体調を壊したり病気になって当たり前ということになります。医学書では、体温について、次のように書かれています。36.5度で健康体、免疫力旺盛、36.0度で震えて熱生産を増加させる、35.5度で恒常的に続くと排泄機能低下、自律神経失調やアレルギー症状が出現、35.0度でガン細胞がもっとも増殖する、34.0度で生命の回復ができるギリギリの状態。一般的に、体温が36℃以下を“低体温”といいますが、低体温は恐ろしいのです。一般的には加齢につれて代謝が低くなってくるので、平熱は下がる傾向にあります。