島状の記憶
時間的な連続性が失われて、記憶が島のようにぽつぽつと散らばったようになることをいいます。アルツハイマー病の初期には、長期記憶は年代順に連続して理解できているといわれています。しかしすべてがきちんと整理されているのではないようです。ある出来事は思い出せるのに、その前後は記憶が定かでなかったり、大病で入院したことなど重要な出来事は抜け落ちていたりします。記憶の量は十分保たれていても、連続した連なりで記憶しておくことができなくなっているのです。その状態が進めば、蓄えられた記憶の部分がまだらに残ります。