尿道周囲注入法
尿道の周りに“コラーゲン”などを注入し、尿道粘膜の密着性を高める治療法で、腹圧性尿失禁の患者に対して行われます。長所は、注射程度の簡単な治療で済み、合併症が極めて少ないことです。一般的に、治療は日帰りか、一泊で受けられます。尿道周囲注入法は、次のようなケースに向いています。1.子宮がんの手術、放射線治療などを受けた人で、膀胱の収縮力が弱く、TVT手術を行うと尿閉の危険が予想される場合、2.TVT手術を受けた人で、若干の腹圧性尿失禁が残った場合、3.ADL(日常生活動作)が低下した高齢者で、手術を避けたい場合など。