家族歴
病因や診断、また問題把握と性格傾向の手がかりを得るために、一緒に暮らしてる家族の病歴や家族の軌跡と家族環境について記録することを家族歴といいます。この情報によって、検査では得られない疾患情報が得られ、病名確定の手助けとなったり、今後の診療上の注意点など医療上の重要な情報を得ることができます。さらに、家系内に同様の疾患が多発している場合には、遺伝的に受け継がれている疾患の発症の可能性を推測することが可能となる場合があります。家族関係の特徴は、大きな影響力を持つため、対象者の育ってきた環境を知ることで発達上の問題点を把握し、家族歴から患者の行動や認知の傾向、意味を理解することができます。