委任事務
法律に基づいて国が地方自治体に委任する事務のことです。こうした事務は、国の事務を地方自治体が行う法定の受託事務とは異なり、法の範囲内であれば自治体の裁量に任されているので、受託事務に対し自治事務といいます。この区分は、2000年4月に施行された地方分権一括法によって定められたもので、官庁の事務を自治体が下請けする機関委任事務は廃止され、自治体の仕事は自治事務および国の事務を受託する法定受託事務に2分されました。介護保険法による要介護の認定も委任事務で、地域の実情に合わせて創意工夫ができる反面、地方自治体の取り組みによって差が生じることもあります。