大腸がん
盲腸から結腸、直腸までの大腸粘膜上皮に発生するがんです。下血や便秘と下痢の繰り返し、腹痛、貧血、体重減少などの症状が見られます。進行が進むと腹膜膀胱、子宮、肝臓、肺などに転移する悪性腫瘍ですが、進行は比較的ゆるやか。発生部位は直腸がもっとも多く、次いでS状結腸と下部大腸にできるものが70%を占めます。わが国の大腸がんは戦後30年で3倍に増え、いずれ胃がんを抜いてがん死の1位になると予測されています。動物性たんぱく質や脂肪の摂取過多、食物繊維の摂取不足が主な原因と考えられ、生活の欧米化が大腸がんの増加に深くかかわっているためです。