呼吸困難
身体の組織が酸素供給を求めるために呼吸数が増加し、息苦しさを訴える状態をいいます。気道の狭窄や喘息、気管支炎、肺炎など呼吸器系のほか、心不全や心因性の呼吸困難などさまざまな原因が考えられます。いずれも呼吸を楽にしてやる処置が必要ですが、特に以前から肺や心臓に疾患のある人が呼吸困難になった場合には、緊急を要します。気管支喘息や急性心不全は夜間に発症し、症状が急激に進行して手遅れになることも少なくありません。もし呼吸困難からだんだん呼吸が弱くなり止まってしまったら、速やかに気道を確保し人工呼吸を行う必要があります。