口話
聴覚障害者が相手の口の動きを見て言葉を読み取ること(読話)および、それをまねて口の動きで意思を伝えることをいいます。手話が手の動きでコミュニケーションをとるのに対し、口話は口の動きを用いるものです。明治期から聴覚障害者に言葉を教えるには手話がいいか口話がいいかという論争が繰り広げられましたが、昭和に入ると文部省などによる手話の排除が進みました。現在でも日本のろう学校の多くが口話教育を行っており、手話を禁止しているろう学校もあります。口話教育だけでは、聴覚障害児の多くは授業内容をよく理解することができません。