口腔がん
口腔がんの主な要因には、煙草、酒、栄養障害などがあります。喫煙による口腔がんの発生度は、男性が2.5倍、女性が9.2倍。飲酒における発生度は、男性で4.5倍、女性で9.2倍です。また両者を併せた習慣では、喫煙・非飲酒で0.71倍、非喫煙・飲酒で1.1倍、喫煙・飲酒で4.8倍となり、喫煙・飲酒の両方の習慣がある場合はリスクがより高いことを示しています。これは喫煙と同時に飲酒した場合、煙草の煙の中の危険物質がアルコールに溶けて粘膜に浸透しやすくなり、発がんの基となる細胞に作用するためと見られます。また、飲酒の習慣がある者は食物の嗜好が強く、栄養不足、ビタミンの欠乏、免疫機能の低下なども重なって、発がんしやすい状況を自ら招いているといえます。