厚生年金

労働者の老齢、障害、死亡に対して必要な保険給付を行うことで、加入者本人やその家族の生活の安定と福祉の向上を図ることを目的とする制度です。被保険者は、厚生年金が適用される事業所に勤める70歳未満の従業員です。また、65歳以降も適用事業所に勤めている人で、年金の受給資格期間に満たない場合は、任意で加入を継続でき、年齢制限はありません。厚生年金では、納める保険料は事業主と従業員の折半になります。保険料や年金給付額の計算方法としては、“標準報酬月額”が採用されています。標準報酬月額は、9万8000円〜62万円までの30等級に分かれています。毎年5〜7月の間に被保険者に支払われた平均賃金を、いずれかの等級に当てはめ、該当する月額と賞与に共通の“保険料率”を掛けて計算されます。基準となる保険料率は14.642%(2006年9月現在)ですが、毎年9月に0.354%ずつ引き上げられます。

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