再生法
記憶の研究方法のひとつ。語系列などを記憶させた後に適当な時間をおいて、記憶した語を口頭や記述によって再現させる手続きのこと。順序に関わりなく自由に再生する方法を自由再生法、与えられたとおりの順序にしたがって再生する方法を系列法といいます。自由再生法では、でたらめな順序で呈示された項目が、再生時には何らかのカテゴリーのまとまりを持った順序で再生される主観的体制化が見られます。一方、系列法では、リスト形式で呈示された項目の再生成績がそのリスト内での位置の影響を受け、呈示順の最初と最後の部分が再生されやすく、中央部分は再生されにくいという系列位置効果の現象が知られています。