免疫抑制剤
免疫力を抑制する作用を持つ薬をいいます。自己免疫病の治療や臓器移植の際の拒絶反応を防止するために用いられます。アザチオプリン、抗リンパ球血清、シクロスポリン、ミゾリビン、ムロモナブ-CD3、タクロリムス、塩酸グスペリムス、ミコフェノール酸モフェチルなどは特に臓器移植時の拒絶反応の防止に用いられるもので、これら免疫抑制剤の発展は臓器移植の成功率を飛躍的に発展させました。また、タクロリムスはアトピー性皮膚炎に有効なことがわかり、1999年には外用剤として承認されています。ただし、免疫抑制剤が正常の免疫機能も抑制してしまうことが、副作用にもなっています。