偽痛風
軟骨や関節液にピロリン酸カルシウム結晶が沈着することで、関節に激痛を伴う急性発作が起こる疾患です。関節の炎症と痛みという症状は痛風と同じですが、痛風の場合は関節に付着する結晶は尿酸であり、また痛風では結節ができますが偽痛風ではできないなど、症例が異なります。発症するのは主に高齢者で、膝関節や手・足・肘関節などに腫れや強い痛みが現れ、局所が熱を持つこともあります。症状が進行すると、関節の変形が見られることがあります。発作時には、局所を安静にし冷やすなどのほか、必要であればステロイド剤注射を用いて関節の痛みを軽減します