側頭葉
大脳の両側面にある、聴覚や臭覚の情報を処理する働きや、言語理解、記憶、判断、感情などを制御する働きに関する重要な脳の一部です。側頭葉に障害が起きると、幻覚、記憶障害、感情や行動の異常など、多彩な神経、神経症状を引き起こします。例えば発声はできるが言葉の意味が理解できない感覚性失語症が生じたり、側頭葉に原因のあるてんかんの場合、発作中に無目的な動作を繰り返す自動症や幻覚が現れ、発作後に健忘を残します。両側の側頭葉障害により、記憶力の低下、感情の鈍麻(どんま)、多食、性行動の亢進が出現します。