一過性脳虚血発作
時間が経つにつれ症状が消退していく脳卒中発作をいいます。発作が起きてから数分、長くても数時間で症状が消えるものを「一過性脳虚血発作」、一日以上から十数日も続くものを「可逆性虚血性神経障害」といい、両者は症状の続く時間以外は特に区別するものがありません。症状は、脳卒中発作に続いて起こる脳卒中の各種症状と同じで、半身の運動障害や麻痺、しびれ、痙攣、言語障害、視野障害、聴力障害などです。脳卒中は脳の動脈が詰まって循環障害を起こすものですが、脳動脈に生じた血栓による場合と、急激な血圧低下を生じた場合の二通りが考えられ、特に前者が繰り返し起こるような場合は、脳梗塞に至る恐れもあります。いずれも脳梗塞の前触れとして、注意が必要です。