リンパ浮腫
リンパ管が狭くなったり、詰まったりすることにより、リンパ液が組織間隙に異常にたまった状態をさします。原因不明の1次性と原因が明らかな2次性があります。1次性の中では、家族性・遺伝性疾患でありリンパ組織発育不全が原因とされているミルロイ病があります。特異的な治療法はありません。2次性は、乳がんや子宮がんの摘出手術においてのリンパ節の切除(がん細胞の転移防止のために)、腫瘍による閉塞・破壊、寄生虫による閉塞などが原因です。2次性のものは可能であれば原因を除去します。手や器械によるマッサージ、浮腫のある腕や足を心臓よりも高く上げる、圧迫ストッキングの着用といった保存治療が主体です。