ラクナ梗塞性痴呆
ラクナ梗塞性痴呆→多発性小脳梗塞性痴呆 小さな硬塞が脳の深部で起こり発症する脳血管性痴呆のひとつです。このタイプの痴呆は日本人にもっとも多く、脳の浅い部分で血管がつまる多発性脳硬塞性痴呆とは異なります。脳硬塞のなかでは軽症とされますが、発症前には手足の麻痺、しびれ、字がうまく書けない、言語障害などの前ぶれの症状があります。絶対的な治療効果のある薬はなく、小血管が梗塞状態をくり返すことから痴呆や麻痺などの後遺症が現れてきます。とくに高血圧や糖尿病による動脈硬化が危険因子として指摘されており、生活習慣の改善や食事療法で進行を遅らせたり予防したりすることができます。