ポリオ
ポリオ→急性灰白髄炎 ポリオウイルスを病原体とした感染症です。血清学的には1型、2型、3型に分けられます。ポリオウイルスは患者の便とともに排泄され、これが経口的に感染。腸管ばかりでなく咽頭粘膜でも増殖し、体内に侵入して脊髄前角細胞に病変を起こします。発病までに7日?10日かかり、風邪のような軽い熱が続きます。熱が下がると手や足が麻痺していることに気づきます。麻痺する部位は片側の下肢に多く、次いで手、頸部、背、腹部などの筋肉に見られます。かつては小児麻痺として恐れらた病気ですが、生ワクチン使用後は患者数が激減。最近10年間では、年間1名弱の発生しか認められていません。