フリーラジカル
遊離基のことです。遊離基とは安定した化学構造を持たない物質(多くは安定した物質の分解物)のことで、他の物質と反応しやすいのが特徴です。近来の研究の進展により、医学などの世界では、非常に反応しやすい酸素原子、酸素分子ないし酸素を含んだフリーラジカルが、細胞の遺伝情報を伝える物質であるDNAなどと反応し、結果的に遺伝情報を傷つけて老化や動脈硬化などさまざまな病気を引き起こすことが注目されるようになりました。そのため、一時これらを「フリーラジカル」と呼ぶようになりました。しかし、それでは他の遊離基と区別しにくく不正確なので、現在ではこれらは「活性酸素」と呼ぶようになっています。 (参考)活性酸素