バーバリズム
視覚障害を持つ子どもは、主に聴覚に依存してさまざまな事柄を理解するため、事物に関する情報が多くは得られず、実際にはその実体や概念を十分に理解できていないことがあります。しかし、彼ら自身はそれらについてよく理解できていると思い込んでいる場合が多く見受けられます。これをバーバリズムといいます。視覚障害を持っていても、聴覚による言語の理解は可能ですが、積極的に他者に働きかける行動は制限されるので、コミュニケーション能力や身辺処理能力の面で遅れが見られます。また、他者の行動を観察して自分の行動を修正・模倣することにも困難を伴います。