ドールセラピー
とくに赤ちゃんに似せた人形に触れることで、高齢の女性がかつての子育ての感情や感触を思い出し、心の活性化を図る療法のことをいいます。人形の着せ替えや洋服を作ることで手のリハビリになる、世話をすることで責任感や充実感が生まれる、子どもや孫のことなど子育てに関する話題で話す機会が増えるなど、身体、心理、社会的な効果をもたらします。実施する際に大切なことは、それが人形なのか赤ちゃんなのか、本人と周りが認識を統一して混乱させないようにすることです。また、人形にしか話しかけなくなったり、殻に閉じこもってしまうこともあるので注意が必要です。さめた目で人形を見ている高齢者にはこの療法は適切ではありません。