デンマークの公的福祉サービス
コミューン(市町村)では、高齢者福祉3原則に基づく、きめ細かなサービスを提供しています。具体的には、経済面(年金・家賃補助・暖房費補助など)、生活面(高齢者住宅の賃貸・分譲など)の支援をはじめとして、医療(ホームドクター・リハビリ病院・デイセンター・補助器具貸与など)、在宅介護(訪問看護・ホームヘルプサービス、配食サービス、ショートステイなど)、施設介護(プライエム・グループホームなど)があります。1987年以降は、在宅での自立生活を支援する政策に転換したため、現在はプライエム(特別養護老人ホームに相当)は減少傾向をたどり、“高齢者住宅”が増加しています。高齢者住宅とは、コミューンが管理するバリアフリー住宅のことで、入居するためには、身体機能の低下など一定の条件を満たす必要があります。