ダイバージョナルセラピー
DT〈Diversional Therapy〉・直訳すると「気晴らし療法」で、ヘルス(健康面)とレクリエーション(楽しみ)の両面を生活や介護の中に取り入れながら、高齢者・認知症(痴呆)・精神的ケアを必要とする人々の自立と活性化を図るケアの手法です。もともとカナダやヨーロッパで広まったとされており、現在オーストラリアでは連邦や各州政府によって専門職として認定され、保険からも費用が出るうえダイバージョナルセラピー(DT)の実践は政府補助金の対象ともなっています。DTは、ケアの対象者が何をしたいのか個人の希望や意志を尊重し、園芸、音楽、ゲーム、エクササイズ、回想、ドールセラピーなど、もっとも適した療法を選択し提供するため、実践するセラピストには幅広い知識と人間性が求められます。