スモン
SMON〈subacute myelo-optico neuropathy〉・亜急性脊髄視神経障害をいい、特定疾患治療研究対象疾患のひとつとされています。整腸剤として使われていたキノホルムによる中毒性疾患で、下痢、便秘、腹痛などの腹部症状に続き、下肢から上行する特有の強い異常知覚と運動麻痺を起こし、症状が進むと膀胱障害や視力低下をきたします。昭和30年代の初頭から患者が多数発生し、キノホルム剤の販売中止措置がとられるとともに新しい患者の発生が終息しました。現在は後遺症に悩む多くの患者に対する補償と治療、社会復帰の実現が急がれるところです。