スピーチロック
身体拘束とは異なり「言葉による拘束」(speech lock)のこと。言葉によって利用者の行動を抑制し、制限したりする介護者の「言葉による対応」を指す。具体的な例としては、「動いたらダメ」、「早く食事して」「立ち上がらないで」や、「どうしてそんなことをするの」のように叱責の言葉も対象となる。
このような声掛けは、利用者のBPSD(行動障害)や不穏な状態を引き起こす原因となるため、声掛けする場合の言葉に注意が必要です。しかし、どのような言葉が、「言葉による拘束」に該当するかの判断基準はありません。
一般に、人間としての尊厳を傷つけるか、人権侵害に当たらないかを判断し、利用者対応マニュアルを作成して対応を図る事が求められます。
2001年3月に厚生労働省の身体拘束ゼロ作戦推進会議から「身体拘束ゼロへの手引き」という手引き書が発行されています。