シェーグレン症候群
乾燥性角結膜炎、耳下腺炎など全身の外分泌腺に障害が現れ、多くの患者は涙が出にくい、喉が渇く、パンや煎餅が食べにくいなどの症状を訴えます。日本では、男女比1:13.7と圧倒的に女性患者が多い病気です。発症年齢は40〜60代と比較的高いことから更年期障害、不定愁訴、慢性疲労症候群などの診断で対症療法に留まっている患者も多いと考えられます。この病気ではその経過中に眼、口の乾燥症状に加え、リウマチのような関節の痛み、間質性腎炎、慢性甲状腺炎、慢性活動性肝炎、リンパ腫、神経症状、皮膚症状として舌炎、血管炎、環状紅斑、凍瘡様紅斑などさまざまな皮膚や内科的な病気が見られ、定期的な医師の診察が必要です。