サリドマイド児
妊娠した母親がサリドマイドという薬剤を服用したことで、奇型アザラシ肢症など身体に重度の障害を持って生まれてきた子どものことをいいます。サリドマイドはドイツで開発された催眠・鎮痛剤で、1950年?60年代前半にわたって世界中で使われました。つわりにもよく効くことから妊婦にも処方されましたが、妊娠初期に服用した妊婦から多くの障害を持った子どもが生まれ、世界中にそうした被害者が続出しました。日本では1958年に発売。62年に出荷停止となり、国内被害者が損害賠償を求めて製薬会社と国を提訴。1974年に和解になっています。国内のサリドマイド被害児は300人にのぼったとされています。