キレート療法
水銀、鉛などの金属と結合する力を持った蛋白質などを投与し、これらの金属を体外に排出して重金属の中毒症などを治療しようとする療法のことです。鉛中毒症などでは、そのための薬も作られています。しかし、自閉症は水銀の中毒によるものとしたり、アルツハイマー病が銅と亜鉛によって促進されるといった研究は一部の学者にしか支持されておらず、そのキレート療法も疑問視されています。高齢者では腎臓の排泄機能が衰えることから、さまざまな重金属が体内に蓄積しやすいと考えられ、キレート療法が腎機能の回復に効果があったという報告もあります。・