カンピロバクター
鶏や牛、羊、ペットなどあらゆる動物の腸管や便に存在している細菌で、食中毒を引き起こします。日本ではカンピロバクターによる集団食中毒が、腸炎ビブリオ、サルモネラによるものに次いで多いです。感染した場合、2?7日後に腹痛や下痢、発熱を伴う腸炎症状が現れますが、治療すれば2?5日ほどでたいてい回復します。原因となる食品は生や加熱不足の鶏肉が多く、鳥類のふんに汚染された井戸水、湧き水などで食中毒を起こす場合もあります。予防としては、本菌は熱や乾燥に弱いため十分に加熱調理をし、使用した調理器具はよく洗浄・消毒をすることです。また、ビルなどの建物では貯水槽のまわりを清潔にし、ハトなどのふんが入らないように衛生管理を徹底することも大切です。