エピソード記憶
生活上での出来事を長期的に記憶する比較的古い記憶のことをいいます。意味記憶とともに、意識的に思い起こして語ることができる陳述記憶の1つです。この機能に障害がでると自叙伝のもとになる生活史の健忘に結びつきます。ふつうものごとを記憶する際には、時間や場所を背景として出来事や場面を覚えています。たとえばことばの意味を覚える場合、最初にそのことばを覚えた状況を個人的なエピソードとしてとらえながら記憶します。その段階を経て、ことばの意味だけが記憶として残り、意味記憶になると考えられています。