アポートシス
細胞死の意味で、特に細胞が自ら死んでしまう現象を指します。例えば、風邪のウイルスに感染すると喉が痛くなったりしますが、それは喉の上皮細胞がウイルス感染に誘発されたアポトーシスにより破壊されるためです。かといって、ウイルスに感染した細胞が死ななければ、ウイルスが増える一方で身体側にとってはますます不利になるため、アポトーシスにより細胞に死んでもらうという、生体の防御機構のひとつとしても理解されています。生理的にも、病理的にも重要な役割をしていることから、医学のたくさんの分野で注目を集めており、アポトーシスを誘発してがん治療などに役立てる研究も進められています。