アクティングアウト
不安や怒りなどの感情を言葉にできないために起こす異常行動のことをいいます。大便を手でこねる弄便(ろうべん)行為、がらくたを集める蒐集癖(しゅうしゅうへき)、自分の大便を食べる糞食(ふんしょく)行為などがあります。これらの行動はアルツハイマー病や血管性痴呆で見られる心理的な反応から表出したものです。心理的な作用から現れる行動のため、非痴呆高齢者や小児、知能遅滞の人にも見られることがあります。はじめ行動の突飛さに目を奪われがちですが、その原因を理解することが大切です。病気によるものなのか、精神的不安やストレス性のものなのか、それによって対処法は異なってきます。