アウトライアー
アメリカの医療保険制度のメディケアには支払い方式にDRGが採用されており、DRGに決められた各疾病分類の枠にあてはまらない例外的な症例に対して支払いを行うのが「アウトライアー制度」です。アウトライアー支払いは通常の金額と日数それぞれの指標から大きくかけ離れた症例に適用され、総額の5?6%が割り当てられます。日本でも1998年の中医協・診療報酬基本問題小委員会で示された「急性期入院医療の定額支払い方式(DRG/PPS)試行案」にも、アウトライアー制度が盛り込まれました。各疾病分類ごとに設定された平均在院日数を超える症例については、看護料、入院環境料、入院時医学管理料が別に支払われることになっています。 (参考)メディケア、DRG、中医協