びまん性汎細気管支炎
気管支の中でも、枝分れしてだんだん細くなり肺胞に入る手前の部分を呼吸細気管支といいますが、この部分が慢性炎症したために咳、痰が出たり、息苦しくなる病気のことをいいます。病因はまだ不明なものの、慢性副鼻腔炎を合併することが多いのが特徴で、遺伝的な体質によるものと考えられており、難治性の呼吸器疾患のひとつに数えられています。発病年齢は40?50歳代をピークとして若年者から高齢者まで各年代層にわたっています。治療にはエリスロマイシンの持続投与が効果を示し、ほかに抗生剤や気管支拡張薬、ステロイドも効果があるとされています。