くも膜下出血
脳を覆う膜のうちくも膜下腔といわれる部分に出血が起こった状態をいいます。脳は三層の膜に覆われており、最内層を軟膜、最外層を硬膜、この両者間にある脳脊髄液を満たした層がくも膜下腔です。くも膜下出血の75%は脳動脈瘤、10%は脳動静脈奇形が原因で起こるといわれています。症状は突然の激しい頭痛が特徴的で、特に後頭部やうなじの部分に強く激しい頭痛が起こり、嘔吐やうなじ部分の硬直などの髄膜刺激症状を呈します。また、意識消失発作で発症することもあり、脳内血腫を合併した場合には、片麻痺などの局所症状を伴うこともあります。