No.552 歩けると思い込んで怒る認知症の祖母への対応

No.552は質問(相談内容)で、それ以外は回答(相談内容に対する回答とお礼)です。

No.552:歩けると思い込んで怒る認知症の祖母への対応

皆さん、お久しぶりです。以前、ずっと愚痴、怒り投稿を載せてもらい、ここで皆さんに励ましていただいてたまーりんです。

うちのおばあちゃんは、奇跡的に回復して一年ぶりに、極悪病院(!)から脱出できて、今は老健にいます。
ねたきりだったのに、今では車椅子で座位がしっかりとれ、尿意も復活し、元気になったんです。がー!!!!

今度は元気になりすぎて「あたしゃ、動けるし立てるのに、こんなところ(車椅子)に座らされてる!」「わたしを殺す気やな!」「立たせなさい!」と大声で怒りまくります。
「立ってどうするの?」ときくと「ご飯をつくらなあかんでしょうが!そんなこともわからんのか!」とまたげんこつ振り上げて怒ります。
「わたしがやるからいいよ」といっても「わたしを馬鹿にする!もう、わたしは死ぬ!」「ここは家やないから帰る」と大騒ぎ。
同じお部屋の方々も辟易とした表情です(祖母以外はほとんど痴呆はないんです)
先日も大暴れして、職員に手をあげ、服をちぎり、ベッドに物をまき散らして、車椅子から自力で降りて床を這い回り…大変だったそうです。知らずに面会にいったら、きつい薬を打たれて、意識もうろう。ぼーっとして無反応で、恐ろしくなりました。

療養病床にいたときは、寝たきりだったので、御機嫌よく寝ていて私が面会にいくと「子どもはどうしたの?」「こんなところにきてもおもしろくないから、はやくおかえり」と穏やかだったのに、元気になったら今度はこんな状態。

職員の方も言動がきつい方が多く、余計におばあちゃんがキレるのかなあと思ったり。
おばあちゃんは「動ける」「立てる」と思っているのに、動けない。ツラさは、想像以上だと思います。

どうしたらいいのか、わかりません。このままだと、老健も追い出されそうです…

No.553:Re:「動ける」と思いこんで怒るおばあちゃん…

まーりんさん、初めまして。
私の義母と全く同じです。義母は大学病院で
>きつい薬を打たれて、意識もうろう。ぼーっとして無反応で、恐ろしくなりました。
ここから体幹の抑制、手のミトン、手首の抑制で 元気になりかかっていたのに再度寝たきりにされてしまいました。
今思えば、この時点で退院して、家から通院してリハビリすればよかったのかもしれません。
でも 「もう少し様子を見て」「まだ治療がある」「危険がある」からと言われて、どんどん動けなくなっていくのを見ているしかありませんでした。
薬のせい?で人格まで変わっていくようでした。

今は完全寝たきりで在宅ですが 
もう遅いかもしれないけど、また自分の口から食べたり自分の足で立ち上がったりしてほしい気持ちで一杯です。
家に戻る前にリハ目的で3週間ほど老健にも入りましたが、良い場所だったとは言えないと思いました。あまり立ち入ることは出来ないけど、もう少しリハビリなどやってくれるといいのにね。

No.554:Re[2]:「動ける」と思いこんで怒るおばあちゃん…

まめごまさん、初めまして。レスありがとうございます。

> 私の義母と全く同じです。義母は大学病院で
> >きつい薬を打たれて、意識もうろう。ぼーっとして無反応で、恐ろしくなりました。

意識もうろうとなったときの恐怖はいいようがありませんよね。
目も半開きで‥ほんとに怖かったです。

> 今思えば、この時点で退院して、家から通院してリハビリすればよかったのかもしれません。

わたしもいつも思います。最初のときに頑張って制度をつかって
在宅にしていればよかった。安易に入院させなければよかった、と。
いつも苦しいです。

> 今は完全寝たきりで在宅ですが 
> もう遅いかもしれないけど、また自分の口から食べたり自分の足で立ち上がったりしてほしい気持ちで一杯です。

うちのおばあちゃんは一年間、胃ろうを勧められるほど完全に寝たきりで食べれませんでしたが、今は座れるし、食べれます。
89歳のおばあちゃんの体力もバカにできませんよ。

老健のリハビリって、なんだか「形だけ」ってとこが多いのかな。
うちのおばあちゃんには、リハビリも必要だけれど、自分が動けると思いこんでいるし、体を触られると怒るからリハビリは無理かもしれません。
グループホームという選択がベストかもしれないと思いはじめています。

それにしても、「すぐ怒る認知症患者」への対応を
介護職の方がたもよーーーーーくお勉強なさってほしいなと思います。
いまは「猫も杓子もヘルパーさん」の時代で、専門性にかけていると思います。

No.555:Re[3]:「動ける」と思いこんで怒るおばあちゃん…

 立たせなさいといわれるなら、立たせてあげたい。それを何度も繰り返すことによって「自分は立てないのだ」と自覚してもらうことも必要と思います。もしかしたら立てるようになるのかもしれません。
 薬はいやですね、私は打たせません。

No.556:たたせてあげたいけれど

Volanteさん、はじめまして。

おばあちゃん、立たせてあげたいのは山々です。
でも、わたしには介護の技術もないので、「立てない」のに
立たせてあげる介助がわかりません。
おばあちゃんは骨粗しょう症だから、ちょっとしたことで骨が折れてしまいます。転倒でもさせたらどうしようかと思いできません。
車椅子から立たせても床にしゃがみこんでしまうと、動けないので
施設の職員さんの手をまたわずらわせてしまいます。

おばあちゃんとわたしのやりとりを施設の職員も事務をしながら聞いているのですが、まったくフォローなしです。
おばあちゃんが激高しても無視。
きっと毎日、おばあちゃんに翻弄されて、おばあちゃんは
「いやなうざい入所者」だから無視されてるのかな、と思います。
職員への苦情は、いえません。追い出されるのが目に見えているからです。
よそに入るあてもありません。
頼みの綱だった新設特養も落選し、お先まっくらです。

薬を打っておとなしくなんかさせたくない。
おばあちゃんの望みをきいてあげたい。
こんな要望は、今の介護をめぐる社会のなかでは
贅沢なこと、なんでしょうか。

No.557:Re:たたせてあげたいけれど

はじめまして、まーりんさん。まーりんさんのような優しいお孫さんがいらっしゃって、おばあさまは本当にお幸せだと思います。現在は、おばあさまは癇癪もひどいようですが、もしかして、自分で少しでも歩けたりすればイライラも少しは減り、疲れるのでよく眠れてよいかもしれませんね。以下、少しでもご参考になるかもしれませんので、書き込みいたします。

今、三好春樹さんという方が書かれた「老人介護 常識の誤り(新潮社)」という本を読んでいますが、その中で「寝たきり老人は力に頼った介護が作り出してきた」とおっしゃっています。寝たきりだと思われているお年寄りの中でも相当の方が本当は立ったり座ったりできるはずだというのです。それは、介護者が力で立たすのではなく、人間の生理パターンに沿って、介護者がほんの少しの補助をすれば、殆ど自分の力で立てるとのことでした。
ちなみに、椅子から立ち上がる場合について、立ち上がりの3条件は@前かがみになるA足を引くB椅子のシートの高さが適切である。ということで、1人で立ち上がれるかどうかのポイントは、上を向いて寝てもらい膝を立ててお尻がスッと挙がれば、今まで無理と思われていた人の半数以上が立ち上がれるそうです。

以下、立ち上がり動作が自立するための条件です。
@頭の中心部が足より前に出るくらい前かがみになるように、正しい位置に手すりをとりつける。手すりが取り付けられない場合には、高さ50cmくらいの安定のいい台を使う。手すりはひくものではなく押すものだから台の方が押すという生理パターンを引き出せる利点がある。
A足を手前に引いてもらう。車椅子のフットレスは取り外す。ベッドの下も空いていなくてはならない。
Bベッドの高さ調節。椅子と同じくらいかそれより少し高いくらい。高すぎては足が床に着かないし。低すぎては立つのが難しい。
また、解除法についても、「体は密着させる」というのが主流になっていますが、それは間違いで、上の通りにすれば、老人にベルトをしてもらって腰の部分を持ちほんの少し力を貸せば立ち上がれるとのことです。できるだけ、老人の残っている力と生理パターンを引き出しながらだと老人も介護者もお互い楽なようです。

以上、私も試してみたことがないので、なんともいえませんが…。あまり、参考にならなければごめんなさい。尚、上記著書は新潮文庫より5月に発刊されたばかりなので、本屋さんに行けば平積みのところでも見つかるかもしれません。上記抜粋だけではわかりにくいと思いますので、参考になりそうでしたら、またまーりんさんご自身で本をご確認くださいね。

少しでもおばあさまが楽しくなり、まーりんさんも楽に介護できるようになりますように…。

No.558:Re:たたせてあげたいけれど

 どうも私は言葉が足りなくて・・
Re[3]で言ったことには変わりはないのですが、まーりんさんお一人でなさいなさいと言うのではもちろんなかったのですが、施設側の対応が・・・そうですか、最初の文章もよく読めばそんな所だと予想した書き込みもできたはずでしたが・・・。しかし、
>職員への苦情は、いえません。追い出されるのが目に見えているからです。
 うーん、いかにも追い出されそうなところなのですね?苦情ではなくお願いでもだめですか?
 ジュリさんがアドバイスを下さってますが、ほかに歩行機を用意して少しでも本人の力(腕力等)を引き出す方法も転倒防止に一役かいます。
 施設側も、おばあさまが「立ちたい」と言って耳だこなら、立てないことを理解させれば静かになるかもしれないから協力してくれませんか?と言うようなニュアンスで申し出るとか、介護に理解のある介護士(悲しくなる表現ですが)を見つけ、今度家族と来て立たせてみたいと相談してみてはどうでしょうか?

 とここまでは立たせてみることに関してだけですが、おばあさまの心の問題も大切で、施設および職員との関係、自己の疾病、家に住めないことなど少しでもいやな思いをさせないことと、心の安寧のためにご家族の愛情を表現すること(一番には皆さんが面会に行くこと)が、おおきな要点だと思います。
 また、施設内において甲斐があること、、手作業(手が利くのか存じませんが)であるとか、趣味のように楽しみにできることなど何かあればいいのですがね、、。
 やはり薬を打たれるようなことがないように何とかしたいですね。

No.559:目からうろこ!

ジュリさん、Volanteさん、暖かいアドバイス、本当にありがとうございます!!!

「介助は密着は間違い」など、目からうろこ!でした。
今までのヘルパーさんは、みなさん、密着!でした。
おばあちゃんは、車椅子からベッドへの移乗などで介助者に抱きつくように言われるのがすごく嫌いみたいなので、本人の力尊重っていうのはいいですね。
寝たきりのときに、膝を自分で動かせただけでも喜んでいた時のことを思い出して、おばあちゃんの体力を信じて工夫していけたらと思います。
ただ、施設が‥。なにせ、こちらが見学に行っただけで申し込みもせずにいたのに「どうされていますか?申し込みまだですか?」って施設から催促されて、申し込みをしたら翌日に入所決定。なーんて、「評判悪いから、待ちがいない?!」とかんぐりたくなるような施設で。都市部なのに、ねえ。

でも、よそで断られたおばあちゃんを受け入れてくれてるだけで
ありがたいと思わないといけないのかな。

痴呆がひどいので、手作業もなにもできないおばあちゃん。
いつも、廊下に他の人たちと一緒に座らされてて、おばあちゃんが大声でわけのわからないことを喋っていて、他の方々が迷惑そうな顔をしている姿を見るのが、とても辛いです。
おばあちゃんの意思を尊重してあげたい。痴呆でも、おばあちゃんの人格を尊重してあげたい、と痛感します。
それは施設介護では、難しいことなんでしょうか‥

「介護に理解のある介護士さん」は、いまのところ見つけられません。みなさん、いつもイライラしていて‥怖いです。