No.4684 義母の認知症を受容できず、ケアホリックに陥っている夫

No.4684は質問(相談内容)で、それ以外は回答(相談内容に対する回答とお礼)です。

No.4684:義母の認知症を受容できず、ケアホリックに陥っている夫

  独居の義母が、今年の春に大腸ガンと脳転移で入院。退院して長男(夫)宅で介護生活を始めましたが、脳の放射線治療により、一時期酷い認知症状が出てしまいました。投薬で何とか収まりつつあったのですが、認知症状により嫁(私)が参ってしまい、夫も義母の激しい「自宅帰る!」の言葉と暴言等で、独居の自宅に帰す決心をしました。ですが義母の独居は不可能なので、夫が通勤しながら泊まり込みで介護しておりました。
 その生活は4ケ月くらい続き、その間に私も精神的に回復し、徐々に義母との接触回数も増やしつつあるところへガン転移が見つかり、現在入院中です。 この4ヶ月間、夫と義母はどのような生活をしていたのか、夫は何も語らず着替えを取りに家に戻っても、その疲労顔をみると可哀想で聞くに聞けません。私は、夫とコミニュケ−ションが取れてない事にも気が付いたのです。よって私は状況が全く把握できていませんでした。
 夫の異変に気が付いたのも再入院して夫が我が家に戻ってきてから。慢性疲労、思考停止、場違いな独り言が見られるようになり、一度心療内科へ一緒に行こうと誘ったのですが「行ったところで何も話さない!」と頑なに拒否されました。それからは睡眠時間を増やして、自己快復を待ちながら観察も兼ねて様子を見ている状態です。本人に自覚させるために独り言を言ったら、その都度応対して、なぜそう思って言ったのかを聞くのですが、そうすると煩がらずに素直に話すのです。そして本人も「何かおかしい」と感じるようになっています。心配事があると、解決なり回答を得るまでにどんどん心配が膨張し、見境が無くなって何がなんだか解らなくなってしまうようになったと、本人が私に語ってくれました。仕事も一度ミスをして、さすがにこの時は「自分はおかしいのかな?」とびびってくれました。
 夫は精神疾患などは、人間としておしまいみたいな否定的な発想がある人です、義母の介護は他者に任せれば、そのグチやトラブルを義母から号泣やらかんしゃく混じりで聞かされるので、もう任せられないと言っています。私も兄弟も義母には認知症の疑いがあると思うのですが、夫も義母も全く認めてません。思考が常時変わり、持続しない義母の意見を正面から聞き入れるので、夫は義母に振り回されてしまうのです。しかし、夫は、他者が義母へ接している最中に義母の声が興奮してくると、素早く制止に入ってきたりするので義母への扱いが認知症患者のそれに見えます。
 いずれ義母は退院して在宅での延命治療に入ります。「自分が看なければならない」という発想の夫に、今後も泊まり込みでの介護は危険と思いますので、なにかほかの方法は無いかと考えています。私も兄弟も皆仕事をしており、義母宅へは電車でおよそ1時間位の距離に住んでいます。義妹がケアマネにそれとなく相談してくれています。私も病院の在宅支援室に相談を考えています。どなたかこのような状況を打開された案をお持ちでしたら教えてください。宜しくお願いします。

No.4685:Re: 義母の認知症を受容できず、ケアホリックに陥っている夫

 ご主人が、一歩下がって状況を見ることができるようになるといいのですが、あなたの快方に向かう体験も省みながら、ご主人への対応を考えてください。  ご主人は、今まで、高齢者がたどる一つの経過を見たことも、よく考えたこともなかったかも知れません。院内の他の患者さんたち(他人)にも目を向けて、お二人で、その方の状態を確認しあってみてください。冷静にお母さんを見つめることができるようになれたらいいのですけど。  
 認知症については、病院に確認を・・。  受け入れがあるかわかりませんが、お母さんがお世話になるかもしれないとして、施設の見学も考えてみてください。ご主人には介護方法の見学としての観点もあるといえば、頑として拒むことのないかもしれません。見学の目的は、似たようなお年寄りを、他人である、距離感のある目で観る事です。 「家族に捨てられた、かわいそうな人たち」と、いっそう自分が介護することに意識がいくかもしれませんが、もとよりそのつもりなのでしょうから、それ以外に得るものがあるようにうまく誘導するのです。  
 ご主人がまいれば、あなたもまた以前のように辛いことになるでしょう。  あなたも、自分たちを幽体離脱した、一歩下がった位置から見れるように意識してください。ただ、ご主人に対してあまりにも客観的な意見を述べない方がいいですね、ある程度同調することも必要です。  

No.4686:Re: 義母の認知症を受容できず、ケアホリックに陥っている夫

ご意見ありがとうございます。 ご指摘の通り、夫は高齢者云々については無理解です。無理解なので高齢者の立場に立った発想が出来ません。介護本も読もうとはせず、来客時に隠せと言います。義母も夫も共通の偏見と差別視をもってますので、「高齢者」を理解させるのに苦労すると思いますが、チャレンジしてみます。
 義母の思考を元に、夫が行動するというような、まるで一心同体の状態なのです、なんとか夫を義母から離脱させ、本人自身も幽体離脱させます。場違いな独り言が、全て否定形の言葉なので心のどこかでは「この環境から逃げたい=義母と距離をおきたい」と思っているのではないかとも思います。
 「ご主人に対してあまりにも客観的な意見を述べない方がいいですね」→夕べやってしまいました(>_<)、だからでしょうか、今朝不機嫌でした。最近は顔を見て、真摯に聞いてるよという姿勢でないと黙っちゃうんですよ、気をつけています。 この掲示板の別レスで「認知語」の話を読みました。久々に目から鱗、感銘しました。暴言でも訳があって話しているのだと分かってはいましたが、「認知語」の解釈方法はうなずけます。聞き流す回数を増やすいい方法です。