No.3912 正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

No.3912は質問(相談内容)で、それ以外は回答(相談内容に対する回答とお礼)です。

No.3912:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 76歳の父の件で相談します。父は正常圧水頭症、そけいヘルニアの手術を10月3日行いました。術後無意識に点滴等をはずそうとしたため、夜中手を縛り抑制したのですが、術後性格が一変し、ものすごい形相でにらみつけ「誰が手を縛った! 頭に傷をつけたのは誰だ!」と興奮し、看護師さん、先生にも怒鳴り散らしたり殴りかかったり。歩行困難だった(少ししか歩けず車椅子)にも関わらず、ふらふらしながら歩き始め、腸の働きが悪いため行っている点滴の針も抜いてしまうため、安定剤をうったのですが、一時間もすればまた同じことを繰り返します。  
 担当の先生が二人いますが、その一人と穏やかに話すと、父も納得して静かになるのですが、すぐ忘れてしまい、また同じことを繰り返します。そのため、もう一人の先生に手をベッドに縛り抑制されました。点滴が続けられる数日間は、そのような状態を続けるようなのですが、抑制されたことにより、ますます父の怒りは爆発し表情が変わってしまいました。  
 点滴が終わり、傷の抜糸ができたとき、抑制された事はもちろん、今後も性格が変わってしまうのではないかと心配です。抑制せず、治療を受ける方法はないのでしょうか?先生は症状はたぶん一時的なものだし、人手も足りず、ずっと付き添いすることはできないのだから仕方がないという考えのようです・・・一時的に記憶が正常に戻っているときもある為、心配です 良い方法を教えて下さい。         

No.3913:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 薬を沢山使うのもよくないのはわかっていらっしゃると思います。  医師に対して、怒りや不審はないようですね。 ただただ、お父さんを心配しているということですよね。表情を見て、不安もひとしおなのだと思います。 抑制の是非については、現状にいなければ判断しがたいのでなんともいえませんが、よい方法といわれれば、許可をもらってご家族が付き添われることでしょうね。一時間でも10分でも解いてあげられるように病院側と相談してください。 医師が、看護婦が自分に危害を加えていると思ってしまう状態・・それが家族もグルになって・・とならないようにしたほうが良いですね、拘束を「我慢しろ」などとは言わないように・・。

No.3914:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 お父様の状況は、昨年の秋の私の母の状況と瓜二つです。 首からの透析、胸水による呼吸困難、腹膜透析手術の麻酔。。。 母も抑制されて暴れてましたね。 おだやかで、明るくて大好きな母が、人が変わったように睨みつけ 暴言を吐き、看護師さんたちや家族に暴力を振るう。 母の入院していた病院ではそういう場合抑制するか、家族が付き添うか どちらかを選択するように言われました。 夜間は首の管を抜くと危険なため抑制、朝出入り口が開くと同時に病室に 入り抑制を解いて手足をさすったり、話しかけたりしていました。
 それでも、「苦しいから、あんた!変わって」と怒鳴りつけられる日々で 何度もくじけそうになりました。 でも、体調が戻ると同時にこの症状もよくなり、夜間は大変でしたが、 体調の良いときは昔の母に戻ってくれて本当にうれしかったものです。 大変だと思います。 でも、お父様の体調が戻ればきっとよくなります。 昔のお父様に戻ってくださると思います。 だから、今はがんばって(すでに頑張ってらっしゃると思いますが)。
 私の母は他界してしまい、もう話すことも触れることも出来なくなり 胸に大きな穴が開いたような寂しさの毎日です。 お父様の暴力や暴言も生きていてくれればこそ。 今、親孝行できるあなたが本当にうらやましいです。

No.3915:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 一時的、ということであればできるだけお父様のそばにいてあげるのがベストだと思います。 わたしも母が入院し、同じような状況の時、あいている時間はできるだけ病院に行きました。それでもやっぱり「帰れ!」とか怒鳴り散らされたりしましたが。。 今は家での介護になりましたが、母はその当時のことはほとんど覚えていません。でも、家族がそばに居てくれたから、、ていう感謝はよく口にします。 ですので、おっしゃるとおり、間違えても「縛るのは仕方がない」なんて考え方に加勢せず、お父様の心に同調してあげてください。 元気になって笑顔になれたら、嬉しいですから。

No.3916:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

お父様のことご心配ですね。心中お察しします。せん妄と呼ばれる状態と思われます。 今年、私の勤める病院の医学会(医師・薬剤師など各職種の研究発表会)で、脳外科病棟の看護師グループが抑制についての研究発表をしていました。数名の患者さまに病状が落ち着いたときにインタビューして、「抑制された不快感や抑制した看護師に対しての怒りは覚えている。家族がそのとき傍にいてくれて心強かった・・」 確かそういう結果がでていました。抑制をせず治療を受ける方法はそのときの医師の治療方針があるでしょうし。。腸の動きが良ければ、早くに内服治療に変えられるでしょうが、お父様の状況でちょっと分かりかねますね。申し訳ありません。気が張り詰めておつらいでしょうが、早くお父様がご回復されることをお祈り致しております。

No.3917:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 みなさんの意見や励ましの言葉を聞いて、頑張る気持ちになってきました。  抑制についてはよく考えてみます。縛られている姿を見るとものすごくつらく本当にこれでいいのかと、何度も自分に問いかけてしまいますが・・・点滴が終わるまでは・・・今は見守るしかないのかもしれません。  
 抑制されて、暴言をはかれても、よくなることを信じて前向きに考えて父の手をさすってあげながら、励ましていこうと思います。調子のいいときは先生や看護師さんに相談して、抑制をといてもらうようにお願いしてみようと思います。現在気弱になった母と姉と私の三人で付き添いをしており、今回の抑制については意見の食い違い等もあり、どうしてよいのか悩んでいましたが、みなさんから伺った話、意見を伝えて何が父にとって一番良いのか家族でよく相談してみます。  本当にありがとうございました。

No.3918:Re:正常圧水頭症による軽い認知症の父。手術後の抑制は必要か?

 6年前母が同じような状態でした。点滴を抜き徘徊し他の患者さんを起こす・・ 入院翌日の朝2時に呼ばれました。付き添えなければ拘束するしかないと・・(夜間は病棟2人看護師体制なのでそういう場合は抑制は仕方ない)。入院は、まして拘束は、本人のレベルは確実に低下させるような気がします。 家族が24時間誰かがそばにいてあげれれば拘束は必要ない事が多いような気がします。家族が対応できないのなら覚悟しなければならないこともあるような・・