No.24471 食べたこと忘れ、過食の末、嘔吐下痢するアルツハイマー型認知症の母(要支援)への対応。
質問(相談内容)
■ Q:
私の家族(夫+息子2人)と私の両親とで二世帯住宅に住んでいます。 母は1年半前からアルツハイマーの治療を始めました。要支援です。 持病に高血圧と糖尿病とがあります。 困っていることは、最近食事を済ませてもまた食べてしまうことです。 簡単に調理できるものを私が買い物して冷蔵庫にいれておきますが、2,3日分のものも次の日にはなくなっています。それならと買いおきをやめると、すぐ近くのコンビニで自分の好きなものを買って来て食べます。特に夜間、いつもではないにせよ、トイレが近いのか?行った事を忘れるのか?ひどい時は10分おきにトイレに行き、その都度水を飲み、台所にあるものを食べているようです。吐いたり下痢したりしても、自分が食べ過ぎていることには気が回りません。
母に口頭で注意しても無駄なことはわかっています。家族が気をつけるべきと思いますが、どのように対応したらよいのかアドバイス宜しくお願いします。 なお、デイサービスへ行くことは両親が固辞していますし、親戚一同も事情により大反対ですので、在宅介護の方向でアドバイスをお願いします。
回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1:
大変ですね。お気持ちお察しします。 冷蔵庫にロックはつけれませんか?ベビーロックなどでもできるだけ目の着きにくい上のほうに付けるなど。 我が家の場合は最初は冷蔵庫と、薬の入っている引き出しなどにベビーロックをつけていました。そのうちに包丁の入っている開きなどにもロック。 結果的には台所自体に入れないようにしました。 うちの場合は歩行に問題があったので、時間によっては複数の鍵をつけたり、徘徊時は門扉にも施錠しました。
可能なら、1日の摂取量を倍くらいの回数(3食なら6回分)に小分けして、「食べていない」というたびに少量食事を出す、という形にはできませんか? 1日の食事を3食でなく、1日必要カロリーのトータルな部分で考えてみる、というような。。。ただし介護者はずっと「食事の支度」になるのできついですが。。。 (うちは2世帯同居で義父と義母が食事時間が違う上、私達もすべて食事時間が違ったので、1日10回以上の食事準備をしていました。寮母さんみたいなかんじですね〜) 義母の台所もありましたが、出火のおそれがあったので電磁調理器に変えましたが、結局使えませんでした。そのぶん義父が、一時期料理をして、そのうち私にバトンタッチしたので、義母が不満を募らせることは少なかったようです。 おうちの台所の形態にもよりますが。。お水は枕元に「ミネラル・ウォーターだよ」といって水筒やポットに入れておくことは出来ませんか?
残念ながらデイなどは利用できない、とのこと。 どうしても親戚の反対に勝てませんか? デイにもいろいろな特色があります。 買い物やお花見など外出の多いデイ施設や、手芸や書道を取り入れているところ。また、カラオケや料理などが盛んな施設、とそれぞれです。 だいたい多くの方が「あんなところ、もう行かない」と最初は怒りますが、徐々に迎えを待つようになりました。それと「外部から受ける刺激」によって(人それぞれですが)よいことも有ります。 もし、反対の理由に「世間体的理由」があるなら、「何が一番本人のためか」ということを理解していただけるように、頑張ってみてください。 初期の状態をできるだけ長く続けさせたいですから。。
おとうさまはご健勝ですか?主介護者はお父様でしょうか。 介護は長く続くので、もし介護施設を選択できるようになったら「ショートステイ」を利用できる施設を選択されると、今後進行したときなどに家族の疲労回復などで離れることを考えた時に、デイで慣れた施設だと本人も安心し、連携もとりやすいです。状況が変わったときに参考になさってみてくださいね。
◆Q :
経験談を聞けてよかったです。ありがとうございます。 鍵つきの冷蔵庫がないかと思っていたのですが、ベビーロックという手がありましたね。なるほど・・です。今度、夜間時だけは付けてみたいと思います。 父は内臓疾患も認知症もありませんが、母よりも足腰が弱く外を出歩ける状態ではありません。口だけは達者です! 両親たちの希望もありますし、尊厳を保ちたいという思いもあるでしょうから、食事の支度と時々の父のトイレの失敗は母にしてもらっています。 お鍋が焦げたり魚が真っ黒だったり、酢と油を間違えて天ぷらをあげてみたり・・・と認知症の介護をしている方なら経験されていることは多々あります。 あーあ全部の後始末は娘の私なんだけどなぁ〜と正直へこみますが、元来適当な性格なのでなんとかなってます。
でも、母が食べ過ぎで糖尿がさらに進み(現に明らかに太り過ぎ)入院なんてことになると、今までのように影の介護でいられなくなります。 そこの所が心配で相談させていただいたわけでした。まずはベビーロック試して様子をみてみます。
ショートステイも考えたサービスのご提案もありがとうございます。 やむを得ない事情があるので、公的サービスは考えていないのですが、 母が家族を認知できない、父が寝たきりになったなど、どちらかが次の段階に進んでしまった時には何かしらの施設の入所も考えなくてはと思っています。 また、色々お聞きするかも知れませんがよろしくお願いします! そうそう、お聞きしたいことが、母はやたらとお金を持ってご近所(特定の店なら行けます)に買い物に行きたがります。 買ってきて冷蔵庫に入れても食べずに腐らせるので私が処分します。 こういうのも一種の徘徊でしょうか?
◆A1:
目的と目的地が明確でそれにみあった行動なら「徘徊」ではないと思います。専門家ではないので確実ではないけれど。。。 義母の場合は「目的地」「距離感」「方向感覚」が狂って 本来自分の行きたい場所(過去に行っていた場所)へたどり着けないで、転倒(パーキンソン症候群があったので)し、通りかかった人に助けてもらったり警察に保護してもらったりしていました。 我が家の場合は義父が義母の監視役でしたが、言動が厳しい人でしたので 「脱走願望」も入って、少しでも義父が義母から離れたら外へ出ようとしていました。転倒事故が多かったので、門扉にも施錠しましたが、通りかかるひとに「助けて」「お金をかして」などと言っていたようです。
お母様の場合は「コンビニに行って欲しいものを購入する」という明確な目的があり、それを達成しているのですから「徘徊」には当てはまらないと思います。 ただ、今後コンビニに行くといって方向がわからなくなる、「お金を払う」という意味がわからなくなるなどの状態になることがあるかもしれません(万引きという形になりますので注意も必要ですね)。
私の実家の父はアルツハイマーです。 発症して5年ですが、幸いアリセプトが効果があり、まだ初期症状です。 一時期は「郵便局へ行く」と自宅を出た途端、自分が「行くのか帰ってきたのかわからない」また、キャッシュカードを入れた途端「入金か出金かわからなくなる」などの状態がありました。 最近は食事に関して「いらない」といった直後、母の食事を食べるなど短期記憶の欠落が顕著になっています。 父の性格上デイなどのサービスが使えないので、母は困惑しています。
人によって進行具合も症状も個人差が大きいのが認知症ですから、進行がみられなくても情報だけはしっかり集めておいてくださいね。 デイに行かなくてもヘルパーを利用したり、また市町村によるとおもいますが、トイレの失敗が多くなると、リハパンやオムツの援助がある場合もあります。(うちの場合は月500円でリハパン26枚支給してくれます。消耗品で介護用品は高いので助かりました) 可能でしたら早期に電磁調理器などに切り替えるとお母様も覚えてくれるかもしれません。うちは義父母のキッチンが、他家の3箇所の庭に面していたので出火すると4軒に被害が及ぶので、夫が義父を説得しました(半ば、恫喝に近かったけど)。 高額だけど「命のねだん」と考えて割り切りました。 過食。。は心配ですよね。 うちも過食の頃は医師に「満腹感を得るような薬はないか?」相談しましたが難しいということでした。体重が重いと、転倒されると、起すのに大変でした。(うちは自立する気がなかったので、グニャグニャで当時は60キロ近くあったので)少しでも収まってくれるといいですね。