No.24337 認知症の母と娘の二人暮らしの介護。
質問(相談内容)
■ Q :
実母69歳と二人暮しの娘(37歳・独身)です。一人娘で父は早くに亡くなっています。仕事のストレスで数年前から物忘れがあった母ですが、昨年のお正月に突然悪化し、さっき会った人も覚えてないようになりました。(今は退職して家にいます)下着を盗まれるとも言い始めたので病院で検査したところ、CTや長谷川式には何の以上もなく「うつ」と診断されました。ですが、2ヶ月おきに通院しているうちの、年齢的なものもありアリセプトを処方され、ちょうど1年になります。一時期は落ち着いて安心していたものの、また最近悪化し昨夜のおかずも覚えてないほど記憶力が悪くなりました。また、物を盗られると言うのも最近になって再び言いはじめました。
うつろな表情で、落ち着きもなく、庭へ出て草むしりをしながらぼんやりしたり睡眠も不安定です。忘れている事を知られたくないようで(自覚はあります)辻褄を合わせるために話しを作ったりもするので、最近では何が本当でウソなのか、何をどこまで分かっているのか一緒に暮らす私も訳がわからなくなりました。記憶低下と盗られたと言う以外は全く正常で、出来ないことは何もないので、認知症の介護経験のある近くに住む伯父や叔母も「今はまだ話しても普通だし、いずれ進むにしても今はまだそこまで心配しなくていい」と、言います。ですが、二人だけで一緒に暮らす私はもう精神的にキツくて・・・。「無くなった」「盗られた」にはじまり、同じ事を何度も聞かされ、何か言っておいても覚えてない母。こっちは周囲に迷惑をかけやしないか、火の元や色んな事が心配でたまらないのにそういう話題に触れると誤魔化したり怒ったり、診断はされていなくても初期の認知症かも、と思うと、仕事で家を空けていても不安で腹痛や吐き気がし、かといって電話をかけても庭にいたり散歩にでていて繋がらないこともあり、余計に心配でたまらず、仕事も手につきません。一緒に居ても、母の行動の逐一を監視してしまい、その全てが認知症の悪化に繋がっている異常行動に見えてきます。母が買い物や散歩に出ていても、帰ってくるまで迷子や徘徊を気にして落ち着かず、またその私の雰囲気を感じた母は「親をキチガイ扱いする。」「大丈夫だから自由にさせて。」と毎日ケンカになります。夜も母の認知症が進む夢で1、2時間おきに目が覚めそのたびに寝室の前まで行って寝息を確認しないと動悸や吐き気でおちつかない毎日です。気分転換にとスポーツに出かけても楽しめませんし、仕事中も、母をおいて1人で楽(?)をしている自分に罪悪感があります。友達に会うどころか、仕事帰りに買い物に寄ることも怖くてできなくなりました。休みは一日中家で母を監視して隠れて泣いている状態です。まだ、結婚願望もありますが母を思えばそれも無理な気がして、このまま認知症が進む母を1人で仕事をしながらどう介護すればいいのか、と。結婚も出産も家庭もなにもかも諦めて、私の残りの人生は認知症の介護のためだけに生きなければいけないのかと思うと死んでしまいたくなります。どうやって自分の気持ちを切り替えて、介護に向き合えるのでしょうか。
回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
介護制度は利用していないのでしょうか?お母さまのことについては、ケアマネさんに相談してみるのが良いように思います。私は、お母さまの病状よりも、さちさんの精神状態の方が心配です。さちさんが罪悪感を持つことはないと思います。結婚も仕事も出産も、あきらめることはないですよ。頭の中で先々を憂うより、優先順位をつけながら、1つづつ、ゆっくり整理してみてはいかがでしょうか? お母さまのことより、さちさんが自分自身のことを考える方が先ではないかと、私自身はそのように感じました。
◆A2 :
認知症が進んだら、さっさと施設に入れましょう。その介護保険の負担金を払うために楽しく働きましょう。自由にさせてあげて、なにかおきたら、その時に考えましょう。だって、親の人生は親のもの。あなたはしたいことあるの?色んな介護の報道に過敏になってない?
◆Q :
まーにゃ 様、近々休みがとれるので、市役所に相談に行ってみようと思います。優しいお返事に、とても嬉しくて泣けてきました・・・。
>親の人生は親のもの
そうですね、なんだかハッとしました。金銭的な面も含めて、自分のことは夢も将来も捨てて、親のすべてを背負ってそのためだけに頑張らなきゃって思ってました。少し冷静になれました。ありがとうございます。
◆A3 :
さちさんの状況が痛いほどよくわかります。私は、認知症要介護1の実母76歳と暮らす38歳独身♀です。母は身の回りのことは自分でできますが、家事はしません。被害妄想はときどき、入浴を極端に嫌がり、食事量(特に甘いもの)が増え、腸の張りが苦しいと言っては、一日中寝ています。私が仕事から帰ると、電気もつけず真っ暗な中に横たわっていますが、夕食の用意をすると、私よりもたくさん食べ、腸が張って痛いと言います。話のつじつまは合わないことばかりで、こちらも気がおかしくなりそうです。休みに外に出てリフレッシュすることも、恋をしたくてもその資格すらないのかと、将来に希望を持てなくなって、自殺を考えたことも何度もあります。友達に話しても、真の理解は得られず、孤独感が増すばかりです。さちさん、がんばって明るく生きて欲しいです。私も、がんばります。
◆Q :
将来に希望が持てないっていう気持ち、本当によくわかります。どうしてこんなことになっちゃったんだろう、このまま一生、何の楽しみも希望もなく苦しさだけを抱えて孤独に過ごすしかないのだろうかって。思っても仕方がないのにそこから抜け出せません。お互い、すこしでも日々穏やかにくらせますように。。。
◆A4 :
私もあなたと同じです。私一人アルツハイマー病と診断された家族の介護をして一年。私もまだ結婚を諦めていません。仕事も手につかない時があり、人との約束もなかなか出来ていない状態です。
◆Q :
私ひとりじゃないんですね、・・・。お互い頑張りましょう。
◆A5 :
私も昨年ほとんど母娘二人で泣きながらの生活をしていました。さちさんだけの時間(テレビを見たり本を読んだり友達とおしゃべりしたり)を是非作って欲しい。地域包括センターに相談してみたらどうですか。私はそこでショートステイをお願いして息抜きさせていただきました。
◆A6 :
私もおんなじ状況です。フルタイムで働きながら母をシングル介護して6年目。母は、重度の骨粗しょう症で、腰椎・胸椎の圧迫骨折を頻発。激痛、歩行困難で入退院を繰り返し、現在、何十回目かの入院中です。歩くことが困難になるにつれて、認知症も出てきています。袖にコンロの火が燃え移って、あわや火事寸前のこともありましたよ。今回の入院で、私は母を施設に入所させることを決意し、それに向けて動いている最中ですが、本人には話しておらず、「もう退院する。今日退院する」と毎日責められている状況です。本当にいままでいろんなことがありました。いろんな段階を越えてきました。だからさちさんの気持ち、痛いほどわかります。現在も、悩み続行中の私ですが、1つだけ、「こうしてよかった」と思うことがあるのです。それを言いたくて、レスしました。
私は、とにかく母のことをいろんな人に話してきました。現在の状況、介護の現状、私の気持ち…聞いてくれそうな知人、仕事関係の人、多少は歩けたころ母をよく連れて行った喫茶店のお姉さん、近所の人、あらゆるところで母を話題にしました。聞いた人はいわば他人事だから、軽い気持ちで返事をしてくれます。その返事の中に、はっと気づくこと、ふと救われたことが何度もあったのです。当事者は、特に1対1の介護だと、煮詰まってしまって当たり前のことが見えなくなっているものです。昨日も仕事帰りに病院に寄り、気をきかせてトイレ介助したのですが、ちょっと目を離したすきに便座の上に排便し、おまけにその上に座ってしまったのです。着替えや掃除で大わらわ。家に帰ってから、電話で知人に、今日の出来事程度の感覚でそのことを話しました。で、いろいろ会話が続き、今、一番の悩みである「このまま施設という選択は正しいのかなあ。本人は帰りたがっているし。がんばればまだ在宅でいけると思うし。母がかわいそうで」と言ったんです。そうしたらその知人、「でも、家で1人の時、今日みたいなことがあったら、鞠ちゃんが帰るまでウンコまみれでおらなあかんで。その方がかわいそうやろ」って言ったんです。本人の「帰りたい」願望ばかりにとらわれると、結局は不幸になる。そういう視点は煮詰まった私には全くありませんでした。さちさん。とにかく抱え込まず、一人でも「第三者の軽いアドバイザー」を作って下さい。逆に傷つく一言もあるかもしれない。でも抱え込んだら煮詰まって身動きがとれなくなります。
必ず、第三者だからこそ救われる一言があると信じています。