No.24333 私は自分の主治医に話すべきでしょうか?
質問(相談内容)
■ Q :
私は祖母の介護をしていました。父母は正社員・正職員のため、介護の時間がとれず、フリーランスである私は時間の調整をしながら介護をしました。祖母は生前中から「あんたの仕事が理解できない」と申しておりました。在宅仕事、インターネットを利用しての納品などは、高齢の祖母にとって理解しがたいことも多かったかと思い、仕方のないことと、割り切っておりました。8月末に祖母が亡くなり、介護は終わりました。法事などがすんで落ち着いたころになって複数の親戚の口から、「孫の仕事はどうせ大したことをしていないから、「介護に長時間使ってもかまわない」と祖母が話していたことを知り、大変ショックを受けました。私にとっては大事な仕事ですし、祖母が入院したときなどは、仕事を減らしてもらったり、取引先に無理を聞いてもらっての付き添いもしました。実は私自身にも持病があって、介護中の過労から体調を崩し、回復不能となった部分もありました。「結果的には『大したことない』と陰口を言われ、笑われるために介護・看病を一生懸命やったのか・・・」と思うと、気力というものが全部抜け落ちていくような、感じすらしました。私は自分自身の治療をする上で、「この言葉を聞いて以来、体から力が抜けたようになり、将来へ希望が持てない」ということを、お医者様に話さなければならない、と思ってはいます。しかし、実際に話をしようとすると、頭が真っ白になってしまい、話せない日々が続いています。体調も悪く、気力も尽きたという感じで、お医者様に心配をかけていることは、分かっているのですが・・・。それとも、こうした無気力、体調不良は一過性のものと割り切って、様子を見てもいいものなのでしょうか?
回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆A1 :
全部を話すのは難しいとは思いますので、自分の話せる程度から少しづつ「今、気力がもてない」「なんとなく、体がしんどい」というところから話されるのも良いかと思います。無理に言わなければ・・・と思うのは、冬子さん自身を追い込むことになると思いますので、冬子さんが話してもいいかな・・・・と思った時に、話されるのが1番いいかと思いますよ。主治医だからと、必ず、すぐに、全てを話さないといけないわけではないのですから。
◆Q :
そうですね、すべてを話すのではなく、そういう言い方ならできるかもしれません。主治医の先生から「今まで効果があった薬が、効かないような状態になっている。どうしたのか?」と聞かれておりますので、まずは「ストレスがあった」ということは、お話しなければと思っております。本当にありがとうございました。
◆A2 :
親戚から聞いた無遠慮な言葉は、介護と仕事を一生懸命やっていた冬子さんを全て否定されたみたいで嫌ですね。ただ、主治医には言いたければ冬子さんが落ち着いてからでいいと思いますよ。投薬の問題があるのでしたら、とりあえずは「身内からひどい事を言われて以来、体から力が抜けたようになり、将来へ希望が持てない」とだけ伝えてみてはどうですか?必要あれば先生が色々誘導質問してくださるでしょうし、質問にも答えられないようであれば
>実際に話をしようとすると、頭が真っ白になってしまい、話せない日々が続いています
その事を先生に伝えればいいと思うのです。私も姑が認知症になりはじめたころ「嫁が姑の面倒を看ないで誰が面倒看るんだ?」と、威張られたことがあります。昔の女性(嫁)は、年長者を看取ることを何の抵抗もなく当然の事と受け止めているのでしょうね。そういう時代を生きてきたからこそのおばあ様の発言だったのだと思いますが、それで冬子さんがショックを受けてしまったのを知って、おばあ様は今頃天国で謝っているかもしれませんよ。
◆Q :
>とりあえずは「身内からひどい事を言われて以来、体から力が抜けたようになり、将来へ希望が持てない」とだけ伝えてみてはどうですか?
そうですね、こういう言い方ならば、できるかと思います。他の方のご返事も参考にしながら、言い方を考えてみます。主治医の先生(身体の先生、精神の先生の両方)から、「何かあったのなら、話してほしい」といわれているので、「ショックの内容までは、まだ説明できないのだけれど、 ショックなことがあって、それ以降、心身の調子がおかしくなった」と伝えてみたいと思います。
◆A3 :
「高齢の祖母にとって理解しがたいことも多かったかと思い、仕方のないことと、割り切っておりました。」とおっしゃるとおり、たいした仕事をしていないと思われていたことも割り切ることは出来なかったということですが、精神的に安定していれば、人によっては簡単に割り切れてしまうことでしょう。でもあなたにはそれが出来なかった・・・。
「孫の仕事はどうせ大したことをしていないから、介護に長時間使ってもかまわない」
という言葉の意味と、そう言った経緯についても真相が明らかでしょうか?お祖母さんは介護を受ける身として日々なにを想い、考えながら生きていたでしょうか?孫の介護を受けることが出来ることは、一人暮らしであったり、身寄りがなかったり、子供たちと仲が悪い方に比べたらなんて幸せなことだろうかとも思うことが出来ますが、きっと優しい自慢の孫だったに違いありません。言葉には出さなかったかもしれませんけどね。
反面、孫に仕事をさせていない、孫に迷惑をかけているという自覚もあったかもしれませんね。だから孫の将来のことが気にかかり、仕事のことが会話にもなったのかもと思います、でも、理解は出来なかった。そんな心理があったなら、親戚と話をしているときに、孫のお荷物なっているというような会話がなされていたとすれば、お祖母さんは酷く傷つくことでしょう。とっさに、「孫の仕事はどうせ大したことをしていないから、介護に長時間使ってもかまわない」と自分に言い聞かすかの言葉をもらしてしまうこともあるかと思います。あるいは・・
あんたの孫は良く出来た子だ!とほめられたときに、古き良き日本人なら、謙遜して、「まあたいした仕事をしているわけでもないから、介護に時間を使ってもなんでもない」くらいのことは、言ってしまいそうな気もします。あくまでも孫を身内の中の身内、自分の分身のように思うならこそですが・・・。
あなたにそんな話をした親戚の方がどのようなお心の持ち主かは分かりませんが、あなたが気を悪くするような、故人の悪口にもなるようなことを言うようなかたですから、その方に真相を聞いてもいまさら自分の都合に悪いようなことは言わないでしょうから確かめようもありません。孫のことを軽くあしらったような言葉を言ってしまったおばあさんも、心の中ではひどく落ち込んでいたかもしれません。人の言うことなんて、簡単に真に受けないほうがいいです。あなたが、今回のことで傷ついたように、誰もが傷つきやすく弱いものです。そして傷つくことを恐れます。そしてつい、言うべきことでないことを言ってしまいます。
ところで、かかりつけ医にあなたの胸の内を言うか言わないかですが・・・。その医師が精神科医・神経内科だと仮定してお話します。それは話さなければいけないことだと思いますよ。話さなければ分かりませんもの・・・ではいつ話すかですが、その答えを出すことを急がないようにしたらいい、と私は思います。一度傷ついた心は簡単には元に戻りません。あせらず、急がず、ゆっくりと落ち着いて少しずつ回復させていったほうがいいです。
有能な医者はあなたが進んで話をするように誘導します。あなたがまだ、話そうと決めていないのは、医師との間で、未だそこまで治療が進んでいないからです。もしその医師が専門医でないとしたら、専門医に見てもらうようにしましょうね。気をつけたいのは、あなたの周囲の目と言葉です。以前とどこか違っているあなたに対して正しい理解を出来る方はいないでしょう。皆が医者以上の能力を持っているわけはありません。あなたをあせらせるような視線や言葉があったとしても、何とかそのことは許してあげて、軽く受け流すようにしましょう。お祖母さんはあなたのことを可愛くて、好きで、自慢だったと思いますよ。
◆Q :
複数の親戚、祖母の友人の方から、ばらばらに、しかし同じ内容の「大した仕事をしていない」という発言を聞かされましたので、おそらく、祖母がそれに近い発言をしたことは、あるのだと思います。祖母の真意を聞き出すことができない、という以上は、私の側が何らかの結論というか、正解かどうかは別として、自分の納得できる結論を出すことが、必要なのでしょうね。また、主治医の先生に話すことについては、その答えを出すことを急がないようにしたらいいとのお言葉、ありがとうございます。私は精神科の主治医もいますし、身体の主治医も4人います。いずれも「ショックなことがあって、まだその内容は話せないけど、気持ちが落ち着き次第お話します」という形で、お伝えだけでもしたほうが、いいのかもしれませんね。
>お祖母さんはあなたのことを可愛くて、好きで、自慢だったと思いますよ。
だといいんですけれど・・・。本当に、ありがとうございました。
◆Q :
その後のことをご報告させていただきます。私は、体のあちこちに故障があり、主治医の先生が5人もいる状態です。それで、もっとも長い付き合いの、家族もお世話になっていた先生がいるのですが、その先生にまず打ち明けました。ただ、筋道立てて話すのは難しいと思い、B5サイズの便箋に、手紙を書いていって読んでもらいました。「あぁ、そうだったんですね」と言ってくれました。他の主治医の先生にも話したほうがいいということも言ってくれました。そして、祖母と同じような症状・状態だった人を診察したことのある経験を話してくれました。また先生が、「何よりも、僕に打ち明けてくれた後に、あなたの顔つきが、明るく変わったことがうれしい」と言ってくれました。
◆Q :
おかげさまで、私の主治医の先生方とはお話しすることができました。その中で「現状(私の体調)、治療が必要であることを、ご家族に話しておいたほうがいい」というお話がありました。実は、介護の終了直後に、私が体調が悪くなったとき、父母が混乱状態になってしまったことがあります。そのときには「それほど冬子の体調が大変なのだったら、介護中に言ってくれれば、介護を代わっていた」と言われました。しかし、時間を巻き戻して介護を交代することや、身体の調子をなおすこともできないですので、そのままになってしまいました。
今回も私の伝え方がまずかったのか、母(=祖母の実子)が「祖母の食事時間帯には付き添ってやってほしいと頼んだが、それ以上、熱心にやってほしいとは言っていない。それ以上のことは、冬子が勝手にしたこと。勝手に介護をして、勝手に疲れて、勝手に病気になったのだから、知らない」という意味のことを言っていました。祖母本人からも、母からも、親戚や祖母の友人からも、こういう言われ方をするということは、私のやり方というのが、どこかおかしかった、間違っていたということですよね。自分は何をやっていたのだろう、と自信をなくしました。愚痴を聞いてくださって、ありがとうございました。
◆A4 :
あなたのなさってきたこと、まちがってないと思いますよ。ほんとうに、つらかったのだなあということがつたわってきて、いたたまれなくなりました。おばあ様は、あなたのお仕事についてよくわからないままに、単純に「こんなに一緒に過ごせるということは、ゆるい仕事なんだろう」と考えて、悪気なく出てきてしまった言葉なのかもしれませんね。また、一日のうち、長い時間をお年寄りと過ごす人の気持ちは、そうでない人には絶対実感できません。お母様のおっしゃるように「食事の介助だけ」のつもりで一緒にいても、その前後の移動が辛そうだったとか、当初の予定以外のところだって気になってしまうこと、たくさんあると思います。あなたは、ご両親とご自分のお仕事の状態を考えて、いろいろお世話をしてきたのに、そんな、「勝手に」とか「言ってくれれば」とか言われても、困りますよね。むしろご両親のその傍観者っぷりに憤りを感じてしまいました。お父様、「代わってあげたのに」じゃなくて「気づいてあげなくてごめん」だったら、以前の時点で冬子さんもいくらかほっとできたんじゃないでしょうか。お母様も、「勝手にやったんでしょ」というような言い方は・・・返す言葉もでてきませんよね。介護に関しては、他人にも、家族にも悩みを相談しづらいこと、たくさんあると思います。愚痴を言ったり、やってほしい(分担してほしい、気をつかってほしい)ところを伝えてお願いをするのも、最初の一歩がなかなかできない・・・。
最後になりましたが、今回、主治医の方とのお話の結果、いまの状態をご家族に話すことができたこと、あなたにとって、大きな第一歩だと思います。話した結果、今回のような言葉を返されてしまったことはとても残念だったと思いますが、「話しても、わからない人もいるんだな」「こちらから話をしてやらなきゃ、何にもわからないんだな」と時には上から目線で考えて、ご両親に「伝える」という行動を続けていってください。「つらいんだよ!」という気持ち、ため込むのがもっとつらいと思いますから・・・。
◆Q :
お返事ありがとうございます。おっしゃていた「一日のうち、長い時間をお年寄りと過ごす人の気持ちは、そうでない人には絶対実感できません。」この点は、本当にそうだと思います。
祖母が、私の仕事を理解していなかったためか、あるいは「ゆるい仕事」だと思われたためか、
たとえば病院に入院中は、徐々にわがままが増えて、朝10時から夜20時までといった付き添いを要求されるようになりました。その全部は聞けませんでしたが、なんとか聞ける部分は祖母の希望を聞こう、とするうちに無理がきて、「誰からも、どうでもいい仕事と思われているんだな」と私自身を追い詰めてしまったところがあります。
>「勝手に」とか「言ってくれれば」とか言われても、困りますよね。
そうですね。同じ「仕事を持つ人間」としての観点では、私が介護・病院での付き添いをしている間は、仕事が止まっているということ、その分を夜中や早朝などに、こなさざるをえないことを、わかってほしかったと思います。挙句に、当の祖母からも、両親からも「ろくな仕事でない」「勝手に介護した」と言われ、精神的に叩きのめされていったのだと、思います。アドバイスをくださったのに、まだ前向きなお返事ができなくて、大変申し訳ありません。いつか私は、立ち直って生きていかなければいけないと思うのですが。。。
◆A5 :
あなたはご自分で選んで立派な仕事をしていると思います。私も、現在介護で苦しんでます。自営業です。介護している母は私の仕事に理解がないです。堅気ではない浮ついた仕事だと批難しています。(年齢的にも理解できないのかもしれないですが)しかし、私は今の仕事で両親の生活費を稼いでいる。私も介護を始めて数年。何度か身体を壊し入院もしました。今年の一月には子宮の手術で、一人で入院手術退院。なんかたまらなく不安で淋しくって、その間は仕事も出来ず、収入も激減。四面楚歌でした。それでも、退院してからも、母は感謝どころか文句ばかり。報われないなぁと投げやりになったり、捨て身になったり、鬱病一歩手前。自律神経をやられてしまいました。でも、自分の人生はまだまだこれから!!!あなたの気持ちは泣きたいくらいに分かります。あなたのやってきたことは素晴らしいんです。一番理解して欲しい人間に理解もされず、酷いことまで言われ・・・。ショックは想像を絶すると思いますが、私は冬子さんに自分の人生を大切にしてもらいたいです。今私は「頑張ってるけど、親にわかって欲しいとは思わない」と諦めてます。やれる事をキチンとやるだけ。頑張って下さい!!!私も嘆きながらも頑張って生きます!!!
◆A6 :
あなたは頑張り過ぎですよ。ホントはそんなに 頑張っちゃダメなんです。結婚してからずーっと介護をして来てやっと今 たどり着いた答えがあるんです。頑張り過ぎない。これが大事。介護はまずご自分の体調を整えてから。そしてご自分が幸せであってから、心が病んだら癒されるまで休養してください。どうしても自分がしなくてはと思いこんではダメです。必ず道はあります。離れていても 心で思って差し上げるだけでもいいんですよ。それと、周囲の無責任な言動に振り回されてはいけません。まだお若くて 輝かしい未来があるんですから。ご自分を大切になさってください。ご両親と少し 距離を置いたらどうでしょう。今は心の充電が最優先だと思います。そしてお仕事を大切に。どうぞ自らの日々を取り戻してください。あなたは立派ですよ。でも立派すぎる必要はないんです。 ほどほどに。
◆Q :
これからは、まずは身体の回復を目指し、心の専門家の先生にも相談し、自分の日常を取り戻していきたく思います。私は、こちらの掲示板が存在することで、本当に救われました。こちらに書き込みをされる方は、本当に切羽詰った思いを、抱えてらっしゃることと思います。今後、私の体験や私の言葉が、誰かの役に立てることがあったら、それを困っている誰かへのお返事として、書き込みをすることで、皆様へのご恩返しをしていきたいと思います。長い間、本当にお世話になりました。