No.17232 介護保険、暫定ケアプランより軽くなった場合は?
質問(相談内容)
■ Q:
72歳の夫と夫婦2人暮らしをしています。今までは介護保険を使わずに、私が食事から入浴まで1人で介護を続けてきました。しかし先日、私も倒れて寝込んでしまう事態に。緊急に介護サービスを使うことにし、ケアマネジャーにお願いして介護保険の認定申請と同時に、暫定ケアプランを要介護1で立ててもらって利用していました。ところが、夫の要介護認定は「要支援2」との判定。予測より軽くなったために、自己負担が生じてしまいました。つつましい年金生活ですので、超過分の支払いは大変苦しいというのが現状です。超過分の出費を助成してもらえるような、何か良い手立てがあれば教えてください。
回答(相談内容に対する回答とお礼)
◆ A1:
暫定ケアプランとは、要介護認定、要支援認定の申請のあった日から、審査判定結果が通知されるまでの期間の居宅サービスの利用についての計画であり、認定結果による支給限度額を想定したサービス計画を作成して、サービス利用をするものです。ケアマネは暫定プランを作る時に、利用者、家族に対して、要介護度が確定していない中でケアプランを作成する場合に起こりうる問題についてきちんと説明しておかなくてはなりません。今回の場合は、自己負担の超過部分についてはケアマネと相談して、事業者に分割で支払いができるよう交渉してもらう方法がベストかと思います。
高齢者は身体の状況などに変化が起こりやすく、緊急的にサービスを必要とする場合があるため、介護保険では要介護の認定申請と同時に、介護度の認定の判定結果が出る前に介護サービスを使うことができるようになっています。このような場合、介護度の判定結果を予測してケアマネに暫定ケアプランを作成してもらうことになるのですが、予測したものより介護認定の判定が重く出れば問題はないのですが、軽い判定結果が出た場合、支給限度額を超えた部分は自己負担となってしまいますので、慎重さが求められます。